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2022年10月7日 条例案の採決。これを造反と呼ぶのか。

2022年10月08日

情報公開は、都民ファーストの会の一丁目一番地の政策。
そして、ふるい都議会をあたらしく。
都民の利益を最大限にするはずの都民ファースト。
忘れてしまったのか。

都教育委員会が推し進めようとする「中学校英語スピーキングテスト」。
ベネッセとの関わりも気になるが、欠陥だらけの制度で入試に取り入れることができないということが大きな論点。
まずは、採点の不透明性。ベネッセの関連会社のフィリピンの現地法人にて採点がされる。
4点刻みのおおざっぱな括り。しかも、1~35点までがE、36~49点までがD、80~100点がAといったように、レンジがバラバラで整合性なし。
一番問題なのは、不受験者の扱い。やむを得ない理由で欠席した場合につく仮想得点は、英語の学力検査で不受験者と同じか近い点数だった他人の点数を平均して計算し与えられるため、受検者よりも不受験者が総合得点で高くなってしまう可能性のあること。
そして、3500万件を超える個人情報の流出があったベネッセが問題作成から試験監督、採点まで行うという公教育にあってはならない都教委責任放棄の仕組み。
調査書点ではないが、調査書に記載し、数学や国語などが各23点の調査書点であるのに対し、従来の英語の23点にスピーキングテストの20点が加わり、英語だけ43点となる不可解さ。数学が得意な子は、得意分野で点数を稼げないの?英語が得意な子のほうが有利な入試なの?
まだまだ挙げればきりがないほど。

この制度を採り入れて、誰にメリットがあるのか。
誰のための制度なのか。
受験生のため?協定を結んだ業者のため?

中学三年生は、人生で初めての試練かもしれない受験において、突如加えられた英語スピーキングテスト。
これで不公平な採点がされたら、たまったものではない。
1点を争う入試なのに、どうしてこんな大雑把な点数配分、総合得点の逆転現象を放置できるのか?

私たちは、この不平等、不公平な「中学校スピーキングテスト(ESAT-J)」に反対の声をあげています。
入試に取り入れてはいけない不公平な仕組み。

そのために、条例という手段で入試への活用を止めようとした。
他党の提案の条例案であっても、教育委員会の暴走を止めるには、条例が有効なのです。

2022年10月7日 定例会の最終日、本会議開会。
桐山議員、米川議員と一緒に私は、条例案に賛成した。
都民ファーストの会 東京都議団は反対した。

しかし、これを造反と呼ぶのか。
違法、違憲の可能性がある制度を止めることが、造反なのか。
不平等、不公平な試験制度をそのまま進めることは許されるのか。

そして、私たち3人は党から除名処分を言い渡されました。