お知らせ

2023年7月10日 神宮外苑再開発の住民説明会に関する要望書を提出

2023年08月08日

1.神宮外苑再開発は、イチョウ並木への甚大な影響が想定され、また、明治天皇と昭憲皇太后の遺徳を偲んで、全国から寄せられた人々の思いがこもった献木が伐採される計画となっています。
(1)明治神宮外苑は、明治天皇と昭憲皇太后の遺徳を偲ぶ全国の人々の思いが詰まった場所です。明治神宮再開発は、近隣の方々のみの問題ではなく、また、東京都だけの場所ではありません。明治神宮外苑を作り上げた全国の人々の問題であり、いわば「日本人の国民遺産(コモンズ)」ともいうべき場所です。
(2)事業者らが、「伐採しても、新しい木を植えれば、そのうちに育つから同じだろう」、「全国から植林を募集するから問題ない」というのは、先人の100年の思いを顧みない冒涜です。明治天皇と昭憲皇太后の遺徳を偲んでの奉賛会の方々の思いに代わって、三井不動産らの事業者は、いったい誰に対して、どのような思いで「献木」しようというのでしょうか。
(3)明治神宮外苑再開発計画に対しては、日本イコモス国内委員会をはじめとする多くの都民から批判と疑問の声が上がっており、再開発に反対の署名は20万筆近くになりました。

2.日本国憲法は、「財産権は、これを侵してはならない。」としていますが、第2項で「財産権の内容は、公共の福祉に適合するやうに、法律でこれを定める。」としており、土地の利用権は都市計画法等により厳しく制限されています。
(1)明治神宮外苑再開発は、東京都が都市計画を変更しなければ進めることができません。
東京都は、明治神宮外苑再開発を、当初は「スポーツクラスター」とし、小池知事就任後は「まちづくり指針」による「民間主導の商業、業務、交流などの都市機能」の創造へと変更しました。
(2)よって、私たちは、明治神宮外苑再開発の責任は東京都にあり、東京都が説明責任を果たすべきだと考えています。
3.他方、小池知事は、2023年2月24日の坂本龍一さんの手紙に対して「是非事業者である明治神宮にも手紙を送られた方がいいんじゃないでしょうか。」(3月17日記者会見)と述べています。

都民への説明は、今のままでは不十分です。

要望書本文は、noteから↓
https://note.com/ikukotann/n/nba042a762002