田の上いくこ 公式サイト

被災地へ（南三陸町・石巻）

2011年05月31日 トピックス

二回目の被災地ボランティアに行ってきました。宿がとれないこともあり、またもや強行スケジュール。30日の夜出発し、31日の朝9時～16時までボランティア活動。7時間かけて運転して帰宅は翌6月1日の1時。今回は南三陸町まで足をのばしました。江戸川区で障がい者の介護の仕事をしている友人二人と江副区議と一緒に行きました。 三陸道の終点まで行き、国道に入ると山の中のせいか被災地とはとても思えない穏やかさ。しかし、海に近づくと、がれきの山。廃墟のようになっている風景が現れました。南三陸町の災害ボランティアセンターで登録し、今回は6月1日から入居が始まるという「平和の森」にある仮設住宅へ。240世帯分ありますが、多子世帯などもあり、実際は200世帯ほどが入居予定。日赤さんから贈られた家電6点を運び込む作業。中でも冷蔵庫、洗濯機が重くて重くて･･･。役場の建設課で働く職員さん二人も一緒になって頑張りました。 ボランティアセンターもそうですが、水が出ないためトイレはバケツの水を流し、外にあるタンクの水で手を洗います。水道復旧率は3%とのこと。まだまだ日常生活に戻れない現実を目の当たりにします。今後暑い夏に近づくにつれ、衛生上の課題も出てきます。合計20世帯分の荷物の運び入れをし、もはや力が入らないほど体はガタガタでした。障がい者や高齢者を対象としたバリアフリーの仮設住宅もあるのですが、段差がまだあったり、ドアが狭すぎて「これでは車椅子が入らない」という印象。せっかく用意するのだから、きちんとつくったほうがいいのに。 作業を終えてボランティアセンターに戻り、募金にもつながるTシャツや布製バッグを購入。また、「思い出探し」の写真を配布するためのビニール袋などを東京から持っていったので、お渡ししました。3枚目の写真は、遺体の情報。身元のわからない遺体について服装などの特徴が書かれています。DNA鑑定も大変そうです。帰り道、以前も立ち寄った石巻港に行きました。一ヶ月前と比べて片付いている様子ですが、まだまだ悲惨な光景。先日の暴風雨で冠水し、通行止めの道路がたくさんありました。時間をつくって訪問するのは大変だけど、「また行かなくては」という気持ちになります。