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東部低地帯における津波・浸水について(第ニ回定例会2012)

2012年06月

東部低地帯における津波・浸水について(第ニ回定例会2012)
東京都防災会議による「首都直下地震等による東京の被害想定」の報告書が5月に発表されました。報道等でもあったように、首都直下地震として、東京湾北部地震と多摩直下地震はM7.3。東京湾北部地震については、時間帯によって9,000人を超える死者が人的被害として示されました。

江東内部河川を中心とする低地帯は、「ゼロメートル地帯」とも呼ばれていますが、これまでは高潮対策が主となっていました。報告書では、液状化や斜面崩壊などさまざまな側面から分析がされていますが、東部低地帯における津波・浸水を中心に伺います。

1、 元禄型関東地震の津波数値シミュレーションと比較し、東京湾北部地震の津波数値シミュレーションは、水門閉鎖の場合と水門開放の場合の最大津波高の最高値とその場所にほとんど変化がありません。どのような根拠に基づいた結果なのかおしえてください。

2、 元禄型関東地震では、東京湾沿岸でT.P.+1.9~+2.6m程度、東京湾北部地震でもT.P.+1.0m~+1.8m程度であり、すでに高潮対策で湾岸の地盤高が十分ではありますが、浸水も含め低地帯の住民の声を聞いています。平成24年第一回定例会の都議会民主党代表質問で、避難ビル・マンションと自治体が結ぶ協定についての質問をしましたが、近くに公共施設がない、高台がない地域では民間のビルやマンションに逃げ込むことができるという安心感がほしいのだと考えます。今回の報告書を受けて、都が各区市町村の取組を支援する体制についてどのようにお考えになるのか認識を伺います。

3、 江戸川区北東にある都立篠崎公園は全体的に高台化する計画が策定されました。しかし、海抜の低い地域はむしろ荒川沿いの西側です。宇喜田公園においても、緊急時に備えて高台にしてほしいという声も聞こえてきます。公園すべてを高台にするのは、周囲との整合性からも不必要と思いますが、場合によっては、公園の新規拡張時に一部高台化することも考えられます。まず、公園内各所の高さもはっきりしていないため、早急に数値を把握すべきと考えますが、ご見解を伺います。

4、 津波・浸水のみならず、あらゆる災害に備えてまず自助を促すのは当然であり、住民も家具の転倒防止や非常用備蓄等の努力をしています。都営住宅や公社住宅などの自治会での自助努力に対し、都市整備局ならびに公社は、最大限の協力をすべきと考えますが、認識を伺います。