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公営企業委員会(交通局) 議事録

2010年05月27日

交通局質問 「都営地下鉄新宿線の混雑解消に関する陳情」

① 今回の陳情にあたって、都営新宿線の利用者の方々に話を聞いてみましたが、他の鉄道と比べると都営新宿線の混雑はそんなにひどいとは思えません。以前妊娠している方がラッシュ時は東西線ではなく比較的人の少ない都営新宿線を利用するようにしているとおっしゃっていたことを覚えています。しかしながら、改善できることがあればもちろん進めていくことが必要です。私も都営新宿線を利用していますが、通勤ラッシュ時には急行がありません。急行を走らせてもらえないかという要望もよくいただくのですが、ラッシュ時に急行電車がない理由をまずお聞かせください。

② 追い抜き箇所が3か所で、急行運転を増やすのは難しい。また現在のまま急行運転を増やすと逆に本数が少なくなるとのことですが、それでは8両の電車を10両編成にできないかと考えるのは当然の流れかと思います。現在もラッシュ時に10両編成の電車も走っているわけですが、10両編成を増やしていく上での課題は何でしょうか?またラッシュ時の普通電車の増発にあたっての課題があればおしえてください。

③ 一両導入するにあたってのコストは相当高いと聞いております。費用対効果を考えれば需要等を適切に見極めるのは当然だと思います。そこで、都営新宿線の混雑率ですが、陳情文によると平成16年度から平成20年度にかけて15%上昇しているとのことですが、今後の混雑率の伸びについて交通局ではどのように認識しているのでしょうか?

④ 国土交通省の指針もありますが、今後交通局では、都営新宿線の混雑緩和に際し、どのような対策をしていこうと考えているのでしょうか?

 東京圏については、若干猶予があるようですが、都営交通ならではの快適さを目指していっていただきたいと思います。
私の地元江戸川区では都営新宿線沿線で再開発されている地域もあり、人口が増えています。全国的には子どもが減っている中で、区内の一部地域では小学校で増改築をしている例もあります。混雑率の予測は難しいとは思いますが、今後の人口の伸びなども含めてしっかりと検証していっていただきたいと要望します。

 今回の陳情については、朝・夕ラッシュ時の大幅な増発は留置場所の問題もあり、大幅に増発することは現段階で物理的に困難であることや、一車両の費用も高額であり容易に10両編成にはできないため、全列車10両にというご要望は難しいと考えますが、今後も混雑状況等の変化に合わせて適宜対応をしていただきたいことを要望します。また、都民生活の向上に向けて引き続きのご努力をお願いいたしまして、私の質問を終わります。