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特別支援学校のスクールバスについて(第一回定例会2010)

2010年02月

特別支援学校の通学バスについて

東京都特別支援教育における第二次実施計画によると、平成26年度からは、江戸川区内の小学校、中学校が現在の江戸川特別支援学校の位置する場所に仮称「江戸川地区特別支援学校」として統合される予定です。
スクールバスは、そもそも一人通学を推進することを基本とし、高等部の生徒においては一人通学が原則となっていますが、障害が重度であり一人通学が困難な場合など、一人通学が可能になる時期まで乗車することができるとされています。高等部卒業の社会参加・自立に必要な能力を身につけるという趣旨は理解できますが、高等部の生徒のスクールバスの使用ができなくなるのではないかという保護者の不安もあります。

1、 特別支援教育とは本来、児童・生徒の一人ひとりの能力を最大限に伸長するための多様な教育を展開することでありました。障害者の一生は当然に学校教育の期間だけでなく、ゆりかごから墓場までというように生まれてから死ぬまでのそれぞれの支援が必要となります。一人ひとりの個に合わせた教育を行うために、「自立」にも障害の度合いなどにより個々の段階があるのではないでしょうか。生徒によっては、一人通学が難しいケースもあると考えられますが、今度「江戸川地区特別支援学校(仮)」が設置された後の高等部の通学についてはどういう工夫をしていくのでしょうか?
2、 今までスクールバスの使用を認められていた生徒の中にも、努力すれば一人通学ができるようになる場合もあると考えます。しかしながら、例えばあと2ヶ月でバス通学は終わりだと急に告げられても対応できないという声を聞きます。一人通学に慣れるための十分な期間をもっての指導を望みますが、いかがでしょうか?
3、 今後障害児は増えていくと予測されます。小学校・中学校に入学する生徒が増えれば、当然に高等部に進学する生徒も増えていきます。来年度は自閉症の生徒のクラスを別に編成すると聞いていますが、重度の生徒が増えていった場合の通学の対応も課題として捉えるべきではないかと考えます。ご見解をお聞かせください。