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グランドプリンスホテル

2011年06月06日

今日は、味の素スタジアム、国際フォーラム、ビッグサイト、東京武道館など都内避難所が閉鎖したあとに移り住んだ最後の大型避難所とも言える「グランドプリンスホテル」の視察をしてきました。グランドプリンスホテルは赤プリの呼び名で親しまれた都内一等地に立つホテルでしたが、3月31日で営業を終了し、その後被災者の受け入れをしています。 800人弱の方々が住むホテルも6月末で閉鎖になる予定で、その後都内各地の都営住宅や旅館・ホテルなど受け入れ施設に移る予定。実費は東京都で負担しているとはいえ、西武グループの方々には大変なご協力をいただきました。今まで見た避難所はイベント施設だったため開けた印象でしたが、ホテルはプライバシーも配慮したつくりであるため、情報伝達の難しさがあります。 食堂では、朝・昼・夕と食事が提供され、食堂の周辺にイベント案内や求人案内などさまざまなチラシが掲示されていますが、食堂を利用する人は7割とのこと。広いスペースを仕切っただけの避難所とは違い、閉じられた個室の中に住む人々に情報が行き渡るかどうか・・・。当然「見守り」「安否確認」の懸念もあるでしょう。どこの避難所でも同じでしたが、学齢期の子どもが学校に通っているかどうか把握の問題もあります。 そして、今後グランドプリンスが閉鎖された後の生活再建において何が必要かを見極めなければなりません。食事が賄える旅館・ホテルを希望する人も多いとのことで、都営住宅が人気が高いわけではないようです。先日ボランティアで家電搬入をした南三陸町の仮設住宅にも移住しない方がたくさんいるようです。なぜなら、食事を自分たちで賄えないから。これは、大変な課題です。

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